ニトリルゴム手袋輸入の自主検査について

フラスコ


 1.はじめに 

最近ではニトリルゴム手袋の輸入通関のご依頼が増えてきております。

そのお問い合わせの中で、「食品衛生法適合」の手袋を探している企業様や、輸入を検討されている企業様が大変多いです。

また、「食品衛生法適合」をよく理解していない方も多く見受けられます。

ここでは、正しい「食品衛生法適合」手袋について解説します。

弊社では、物流のご提案に加え、大ロットから小ロットのマッチング活動を行っております。

食品衛生法適合のサポートもさせていただいております。

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 2.あなたの商品は大丈夫ですか? 

食品衛生法適合について間違った認識をしていませんか?

  • 輸出国メーカーが食品に対応していると言っているので大丈夫!
  • 他の企業が輸入しているものと同じで、その企業は食品衛生法適合と表記しているから大丈夫!
  • サンプルを入手して、自分で検査機関に持ち込んで検査したら問題がなかったから大丈夫!輸入食品等試験成績証明書もある!
  • 海外の認証(CE・FDAなど)を取得しているから大丈夫!
  • 有名なメーカーだから大丈夫!

残念ながら上記のニトリルゴム手袋は食品衛生法に適合しているとは言えません!

 3.食品衛生法適合とは 

✍食品衛生法に基づく輸入手続き

厚生労働省は以下のように定めています。
※参考HP:輸入食品監視業務>輸入手続き

販売又は営業上使用する食品等を輸入する場合は、その安全性確保の観点から食品衛生法第27条に基づき、輸入者に対して輸入届出の義務が課せられています。

輸入届出を行わない食品等については、販売又は営業上使用することはできません。

食品輸入手続きの流れ

上記からわかるように、食品衛生法適合を目的としたニトリルゴム手袋は、厚生労働省食品監視課に食品等輸入届出をして、食品等輸入届出済証発行されることにより食品衛生法に適合させることができます。

つまり厚生省のお墨付きとなります。

ニトリルゴム手袋は、食品用ではなく雑貨として輸入する場合は、輸入届出をすること無く税関への輸入申告ができてしまいます。

その結果、商品が内国貨物になってしまってからでは輸入届出をすることができないので注意が必要です。

輸入届出(食品等輸入届出)のタイミングは、商品が空港に到着し、税関へ輸入申告をする前の「外国貨物」の状態のときです。

さらに、ニトリルゴム手袋を食品衛生法に適合させるには、命令検査(自主検査)をしなければなりません。

✍命令検査(自主検査)とは

ニトリルゴム手袋を食品衛生法に適合させるには、初回に自主検査を行い、問題がないことを証明しなければなりません。

この検査は初回のみで、次回以降は必要ありません。

次回以降はこの検査実績を利用して輸入届け出をすることができます。

問題がないことを証明するためには、商品を検査機関で検査をしてもらい《輸入食品等試験成績証明書》を発行してもらいます。

初回の命令検査(自主検査)をクリアすれば、以降の輸入はそれほど難易度は高くありません!

❗❗注意❗❗

「輸入食品等試験成績証明書」などの実績は「輸入者」に紐づきます。

いろいろなバイヤー(輸入者)をマッチングしている仲介業者の方は注意してください。

輸入者が変わる場合、都度実績を作る必要があります。

 4.命令検査(自主検査)方法 

検査にはサンプリングから10日ほどかかります。
※基準値を超えた物質が検知されると、更に数日かかります。

検査中は外国貨物である残りの商品を保税蔵置所から出すことはできません。

そのため、販売用に大量に輸入した中からサンプリングをして検査をすると、高額な保管料が発生してしまします。

また、検査結果で有害物質が検出されてしまうと、輸入した商品は食品用として販売することができなくなってしまいます。

アクセス・ジャパンでは、リスクを最小限にするために自主検査用に少量を航空便で輸入して、検査を実施することを推奨しています。

流れは下記のとおりです。

  1. 検査用の商品を手配
  2. 航空輸送を手配
  3. 検査機関によるサンプリングを実施
  4. 検査結果
  5. 食品等輸入届出
  6. 税関申告及び配送
  7. コスト計算(参考)

以下個別に解説します。

Ⅰ.検査用の商品を手配

検査には手袋30枚ほどが必要になります。

証明書に、サイズの記載をしたい場合は、各サイズ30枚必要になります。

1箱単位でサンプリングされますので、予備をみて2~3箱(1箱100枚入りを想定)程度手配します。

※サンプリングで、全て検体として提出してしまうと、商品が残らなくなってしまい、後々輸入通関ができなくなってしまいます。ですので、敢えて余るように用意します。

Ⅱ.航空輸送を手配

少量なのでDHLやFEDEXのような国際宅急便での輸送が適していますが、注意が必要です。

日本到着後に保税状態でサンプリングをしなければならないのですが、国際宅急便は基本的にはドア・ツー・ドアサービスです。

そのまま手配すると手元まで商品が届いてしまい、空港でのサンプリングができません。

国際宅急便を手配する際には、必ず「空港留+ブローカーチェンジ」を現地メーカーに説明をし、手配してもらうようにしましょう。

※ブローカーチェンジとは、輸送業者から他の通関業者へ切り替えることを言います。国際宅急便は食品申請などの他法令は対応不可なので、対応できる通関業者に切替える必要があります。

しかしながら、上記のような事情を説明しても、輸送を手配するのは現地メーカー担当者です。

なかなか意図が伝わらず、正しく手配ができていないのが原因で「空港で留まらない」ことが多々あり、時間がない時には致命的です。そこで!!

確実な方法として日本のフォワダーに一貫輸送を依頼する方法があります。

弊社のようなフォワダーに、「現地工場からの引取→輸出通関→航空輸送→日本の空港」までの作業を一貫して依頼することで、確実に空港で止めることができ、タイムロス無く検査することが可能になります。

ただし、費用は国際宅急便に比べて高くなります。

Ⅲ.検査機関によるサンプリングを実施

空港に到着したら検査機関にサンプリングを依頼します。

外国貨物である商品の一部を抜き取り、検査機関へ輸送します。

保税倉庫内での作業と、保税商品の一部持ち出しをするには手順があります。

  1. 見本持出申請:税関に商品の一部持出をする申請を行います。※外国貨物を勝手に持ち出したら犯罪になってしまいます。
  2. 内容点検:保税蔵置所に対して「内容点検」の取扱依頼をします。※保税蔵置所は誰でも入れるわけではなく、手続きが必要です。
  3. 保税蔵置所内で、保税蔵置所スタッフ立ち会いのもと、サンプリング。
  4. 保税蔵置所に完了の報告

 サンプリングはこのような作業になります。

Ⅳ.検査結果

7日~10日ほどで検査結果が出ます。

検査の経過途中で不適切物質が基準値に近い数値で検出されますと、追加検査でさらに2~3日追加になることもあります。

検査結果は検査機関より《輸入食品等試験成績証明書》が発行されます。

Ⅴ.食品等輸入届出

❏必要書類

書類名 書類作成者等
原材料表 製造工場が作成。
製造工程表 製造工場が作成。
インボイス 輸出者が作成。
パッキングリスト 輸出者が作成。
AIR WAYBILL 航空輸送の場合、海外フォワダーが発行。AWBとも言う。
SEA WAYBILL 海上輸送の場合、海外フォワダーが発行。
自主検査結果 検査機関が発行。輸入食品等試験成績証明書。

❏申請の流れ

上記の書類をもとに《食品等輸入届出申請書》を作成し、必要書類を添付して食品監視課に届出をします。

審査が完了すると《食品等輸入届出済証》が発行され、届け出が完了します。

この届け出をすることで「食品用に使用」することが国から認められるわけです。

Ⅵ.税関申告及び配送

ニトリルゴム手袋は関税はFREEです。

必要書類は以下のとおりです。

書類名 書類作成者等
インボイス 輸出者が作成。
パッキングリスト 輸出者が作成。
AIR WAYBILL 航空輸送の場合、海外フォワダーが発行。AWBとも言う。
SEA WAYBILL 海上輸送の場合、海外フォワダーが発行。
食品等輸入届出済証

食品監視課から発行される。

上記の書類から《輸入申告書》を作成し、必要書類と供に税関へ申告します。

審査完了後、税金を納税したら輸入許可となり、配送・納品となります。

Ⅶ.コスト計算(参考)

ニトリルゴム手袋の概算費用です。
※あくまで参考情報です。状況により費用は変わります。

❏大まかな構成要素は次のとおり。

❏1.手袋代 詳細▼

小計:約11,000円 ※概算費用

手袋代 約3,000円(1箱1,000円/100枚入り)(概算費用)
送金手数料 約8,000円(非課税)※銀行によって変わります。

  • 検査用に手袋を手配してください。
  • 1検体=30枚ほど必要です。
  • 予備をみて3箱(1箱100枚入り)ほど用意してください。
  • 工場側が対応してくれるかどうか?
  • 単価はいくらになるか?
  • 有償か?無償か?
  • 有償の場合、送金はどのようにすすめるか?
    などの確認が必要になります。

送金に関して:
自主検査は検査用手袋を現地工場から輸出して、検査終了するまで2週間程度かかります。
もし、コンテナでメイン商品を輸送する予定があれば、そして生産・航海スケジュールが合えばメイン商品の手付金と一緒に送金することで、送金手数料を節約することができます。

❏2.輸送費用 詳細▼

約70,000円 ※概算費用

70,000円は弊社のような日本国内のフォワダーが、現地工場(主に東南アジアを想定)引取から承った場合の金額です。
輸出国・物量・国際情勢などで増減します。
国際宅急便(DHLやFEDEXなど)の場合、30,000円くらいで輸送は可能です。
しかし前述したとおり、基本はドアツードアサービスですので、特別に空港に「留める」と言う指示を輸出国側でDHLに依頼をしなければなりません。
海外の担当者にそのことを説明するのは非常にハードルが高く、過去に何度も失敗しています😓
コストは掛かりますが、日本フォワダーで手配するのが最良ではないかと思います。

❏3.空港での費用 詳細▼

約5,500円 ※概算費用

航空機で空港に到着した貨物は空港の保税蔵置所に蔵置されます。
ここでは保管料や、倉庫内作業費用が発生します。
1ct:約4.0KG、10日間保管、内容点検を想定した金額になります。
※検査日数が延びたり、税関検査が発生すると若干価格が上る可能性があります。

❏4.通関業者に依頼した場合の費用 詳細▼

小計:30,300円(税込)
※アクセス・ジャパンに依頼した場合

少額輸入通関料:8,600円(免税)
取扱料    :8,800円(税込)
食品申請料  :8,600円(免税)/申請
見本持出申請料:1,300円(免税)
内容点検料  :3,000円(免税)※1人/30分あたり

❏5.命令検査(自主検査)費用 詳細▼

小計:55,400円(税込)
※成績書にサイズの記載をしない場合の費用

サンプリング手数料:3,300円(税込)
成績書発行手数料 :1,100円(税込)
ゴムの規格検査  :29,000円(非課税) ※1
追加検査費用
・着色料の溶出が認められた場合:10,000円(非課税)※1
・塩素の溶出が認められた場合 :12,000円(非課税)※1
 ※1:成績書にサイズを記載する場合、サイズごとに費用が掛かります。

❏6.輸入関税・輸入消費税 詳細▼

小計:7,300円

輸入関税:FREE
輸入消費税10%:(手袋3,000円+輸送費70,000円)x10%=7,300円

自主検査にかかる総費用:約179,500円(税込)
※概算ですので、状況(為替や税関検査の発生など)により増減があります。

 5.通関会社への依頼 

これまで解説してきましたが、命令検査(自主検査)は非常に手間と時間とコストがかかります。

検査依頼書、見本持出申請書、輸入届出、輸入申告書等の書類だけでもかなりのボリュームです。

通関会社へ引取りから一括で依頼することで無駄なく最短で食品衛生法適合の資格を手に入れることができます。

✍当社アクセス・ジャパンのサポート範囲

当社ではできる限りお客様をサポートし、最短でのお取り扱いをさせていただきます!

  1. 手袋の手配・・・お客様でお手配をお願いします。送金の方法などのサポートいたします。
  2. 国際輸送 ・・・現地工場集荷から対応可能。もちろん航空運賃のお見積も!
  3. 命令検査(自主検査)・・・検査機関の手配、サンプリングの立会等承ります。
  4. 輸入届出(厚労省) ・・・対応可能
  5. 輸入申告(税関)  ・・・対応可能。税関検査になった際も迅速に対応します。
  6. 関税・消費税の納税・・・お客様より前金でお預かりし、代わりに税関に納税いたします。
  7. 商品の配送 ・・・対応可能。お客様のご指定場所へ配送手配します。

 6.おまけ 

最近では食品衛生法に適合している手袋のお問い合わせが増えています。

海外メーカーはいろいろな認証を明示していますが、日本の食品衛生法は日本の輸入者が申請します。

海外の良いメーカーと取引ができるようであれば、ぜひ食品衛生法にも適合させましょう。

アクセス・ジャパンでは、仕入先の工場のご案内と食品衛生法の適合までセットでサポートします。

■■ ご注意ください ■■

当ページに記載の内容は公開日時点の情報を数多く含んでおり、最新の情報・状況とは異なることがあります。

最新の情報については弊社にお問い合わせください。

 7.マッチング活動 

アクセス・ジャパン株式会社は国際輸送業者として、そして通関業者として様々なお客様のお手伝いをさせていただいております。

さらに深くお手伝いさせていただくべく、現在のお客様と未来のお客様を結びつける、マッチングページをオープンしました。

ニトリルゴム手袋を購入したい方、販売したい方、仲介をしたい方は、お気軽にお問い合わせください。

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 8.よくあるご質問 

Q なぜニトリルゴム手袋の輸入に「自主検査(命令検査)」が必要なのですか?

食品に直接触れる用途(食品調理・加工用など)の手袋は、食品衛生法に基づき「器具・容器包装」に該当するためです。輸入時に日本の安全基準を満たしていることを証明する必要があり、特に初回輸入時には指定検査機関での検査(自主検査)が求められます。

Q 自主検査にかかる期間はどのくらいですか?

サンプリングから検査結果が出るまで、通常10日〜2週間程度かかります。追加検査が必要になった場合や、検疫所の混雑状況によってはさらに数日延びる可能性があるため、余裕を持ったスケジュール管理が必要です。

Q 検査にかかる費用の目安を教えてください。

検査項目やサイズ展開によりますが、一般的な概算で約15万円〜20万円前後(税込)となります。これには検査機関への費用、サンプリング手数料、物流経費などが含まれます。記事内に詳細な費用の内訳を掲載しておりますのでご参照ください。

Q 2回目以降の輸入でも、毎回検査を受ける必要がありますか?

いいえ、初回に《輸入食品等試験成績証明書》を取得し、同一メーカー・同一材質・同一製法の商品であれば、次回以降はその検査実績を利用して輸入届出を行うことが可能です。ただし、製法や原材料に変更があった場合は再度検査が必要になります。

Q 検査中に商品はどこに置いておく必要がありますか?

検査が完了し、輸入許可が下りるまでは「外国貨物」扱いとなるため、税関の許可を受けた保税蔵置所(保税倉庫)に保管しておく必要があります。検査結果が出るまで国内への引き取りや販売はできません。

Q 海外の工場から検査用サンプルを直送してもらうことは可能ですか?

はい、可能です。ただし、サンプル送付の際も「検査用」であることを明記し、適切な手続きを行う必要があります。また、工場側が日本の食品衛生法に基づく検査に協力(サンプル提供や成分情報の開示)してくれるかどうかの事前確認が非常に重要です。

Q サイズがS/M/Lと複数ある場合、すべてのサイズで検査が必要ですか?

同一材質・同一色であれば、原則として代表的な1サイズのみの検査で済む場合が多いですが、成績書に全サイズを記載したい場合はサイズごとの費用が発生します。検疫所や検査機関の判断に依るため、事前に通関業者へ相談することをお勧めします。

Q 検査の結果、基準値を超えてしまった(不合格)場合はどうなりますか?

残念ながら輸入が認められません。積戻し(海外へ送り返す)か、国内での廃棄処分を選択することになります。リスクを抑えるためにも、事前のサンプル確認や信頼できる工場選びが不可欠です。

Q 「食品用」ではなく「工業用」や「介護用」として輸入する場合も検査は必要ですか?

食品に触れる用途でない場合は、食品衛生法の対象外となります。ただし、パッケージに「食品」を連想させる表示がないか、用途が明確に区別されているかなど、税関や検疫所から確認を求められることがあります。用途に応じた適切な申告が必要です。

Q 初めての輸入で、何から手をつければいいか分かりません。

まずは輸入予定の商品が「食品衛生法」の対象かどうかの確認と、工場から「材質証明書(ミリシート)」等を取り寄せることが第一歩です。当社では、サンプルの手配から検査の立ち会い、通関手続きまで一貫してサポートしておりますので、まずは[お問い合わせフォーム]よりお気軽にご相談ください。

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