食器の輸入方法 国際郵便(EMS)編

きれいな食器の画像

インターネットで海外のサイトから食器を購入。日本に到着したと思ったら郵便局から連絡が!

「食品等輸入届出」が必要ですと言われたけど、どうすれば良いの?

このようなトラブルで悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

こんな時にどのように対応するのかを解説します。

 1.海外から食器を購入したら郵便局(税関)で止まってしまった! 

販売用、食器検査用に輸入した食器類が郵便局で止まってしまうことがあります。

郵便局からは、「厚生労働省へ食品等輸入届出」をしてください、と言われ途方に暮れている方もいらっしゃると思います。

これは税関が審査をする際に「食器は厚生労働省の確認が必要」というルールに従って止めているのです。

郵便局は税関の指示に従って、上記のような連絡をしているわけです。

構造がわかったところで、実際は専門的な知識と荷物のある郵便局へ行かなければならないため、ハードルの高い作業となっています。

 2.食器の食品等輸入届出とは? 

販売または営業上使用する目的で食器等を輸入する場合、食品の輸入と同様に厚生労働省検疫所輸入食品監視担当へ食器の規格書等の関係書類を添付して《食品等輸入届出書》を届け出る必要があります。

食器類の材質(食品が触れる部分)によっては、「カドミウム」「鉛」などが検出されないことを検査(自主検査)で証明する必要があります。

危険な物質を含む食器が国内で流通しないようにするため、食べ物ではないですが、食べ物と同様の審査をクリアしなければならないのです。

 3.対応方法 

対処方法は2つあります。

①社内検討用・個人使用として輸入する

少量の場合であれば、個人使用として届け出をせずに輸入することができます。

しかしあくまでも個人使用を目的としており、不特定多数の人の使用ができないため、販売などをしてしまうと法律違反となります。

あまりに大量な場合、社内検討用・個人用としては簡単には認められない場合があります。

②食品等輸入届出を行う

大量についてしまった、どうしても販売用等に使用したい、そのような場合は食品等輸入届出をするしかありません。

食器類の規格検査が不要な素材の場合は、《食品等輸入届出書》を作成して厚生労働省に届け出ればOKです。

しかし食器類の規格検査が必要な素材で構成されている食器は規格検査を受ける必要があります。

以下、解説していきます。

 4.食品等輸入届出に必要な書類 

書類名 書類作成者 備考
商品規格書 輸出者もしくは
輸入者が作成
■下記の要件を網羅していること
・製造工場名、製造工場住所
・商品写真 ※複数カット
・商品サイズ、構成
・商品の素材 ※食品が触れる部分
インボイス 輸出者が作成 インコタームズ、商品名、個数、単価、金額、合計金額を記載。
パッキングリスト 輸出者が作成 商品名、材質、個数、重量を記載。
運送状、AWB 輸出者もしくは
郵便局から入手
見本持出許可申請書 輸入者が作成 規格検査が必要な場合のみ作成します
通関業者に委託可能です
試験検査証明書 検査機関が発行 規格検査を行った場合のみ発行されます

 5.食器類の素材について 

■規格検査(自主検査)が不要な素材

  • スチール製
  • アルミ製
  • ステンレス製

 ※食品が触れる部分にコーティングがされている場合は検査が必要

■規格検査(自主検査)が必要な素材

  • 陶器(セラミック)製
  • プラスチック製
  • ガラス製
  • 紙製
  • シリコン製
  • その他

 6.食品等輸入届出の手順 

✍規格検査(自主検査)が不要な素材の場合

■目次

  1. 必要書類を用意する
  2. 食品等輸入届出
  3. 済証発行
  4. 郵便局に済証を提出

a.必要書類を用意する

書類名 書類作成者 備考
商品規格書 輸出者もしくは
輸入者が作成
■下記の要件を網羅していること
・製造工場名、製造工場住所
・商品写真 ※複数カット
・商品サイズ、構成
・商品の素材 ※食品が触れる部分
インボイス 輸出者が作成 インコタームズ、商品名、個数、単価、金額、合計金額を記載。
パッキングリスト 輸出者が作成 商品名、材質、個数、重量を記載。
運送状、AWB 輸出者もしくは
郵便局から入手

b.食品等輸入届出

上記の必要書類をもとに届出書を作成し、貨物が蔵置されている官署の厚生労働省に提出します。

c.済証発行

厚生労働省の審査が完了し、問題なければ《済証》が発行されます。

d.郵便局に済証を提出

メール等で郵便局に《済証》を提出します。
私たちが対応する作業はこれで完了です。
あとは郵便局が輸入通関を進めてくれます。

✍規格検査(自主検査)が必要な素材

■目次

  1. 必要書類を用意する
  2. 検査機関の選定
  3. 見本持出許可申請書
  4. 郵便局で検体(商品)のサンプリング(採取)
  5. 検査実施
  6. 食品等輸入届出
  7. 済証発行
  8. 郵便局に済証を提出

a.必要書類を用意する

書類名 書類作成者 備考
商品規格書 輸出者もしくは
輸入者が作成
■下記の要件を網羅していること
・製造工場名、製造工場住所
・商品写真 ※複数カット
・商品サイズ、構成
・商品の素材 ※食品が触れる部分
インボイス 輸出者が作成 インコタームズ、商品名、個数、単価、金額、合計金額を記載。
パッキングリスト 輸出者が作成 商品名、材質、個数、重量を記載。
運送状、AWB 輸出者もしくは
郵便局から入手
見本持出許可申請書 輸入者が作成 通関業者に委託可能です
試験検査証明書 検査機関が発行

b.検査機関の選定

商品が蔵置されている国際郵便局で、検査機関スタッフによる検体(商品)のサンプリング(採取)を行います。
そのため、検査機関スタッフに国際郵便局まで来ていただく必要があります。
対応している検査機関は少ないので、探すのが大変です。

※弊社に食品等輸入届出全般をご依頼いただけましたら、東京国際郵便局に限り、検査機関の手配も含めて対応いたします。

c.見本持出許可申請書

保税状態の商品を輸入許可前にサンプリング(採取)することになるので、税関に対して「見本持出許可申請書」を2部提出します。
必要に応じて根拠となる書類を添付します。
※税関は国際郵便局に併設されていますので、窓口まで行く必要があります。

申請が受理されますと、税関のスタンプが押された申請書が1部返還されます。
あらかじめ、訪問時間と検体(商品)採取時間を税関へ連絡しておきましょう。

※東京国際郵便局では、記載不備はその場で訂正させてくれました。
※通常の輸入貨物は電子申請が一般的ですが、国際郵便(EMS)においては書類でのやり取りのみ対応となっております。※2026年2月現在

d.郵便局で検体(商品)のサンプリング(採取)

あらかじめ郵便局に、検体(商品)サンプリング(採取)の日時を連絡しておきましょう。
検体(商品)がサンプリング(採取)できるよう準備しておいてくれます。

検査機関スタッフと郵便局で待ち合わせをし、一緒に税関窓口へ向かいます。
検査機関スタッフだけでは対応できませんので、荷主もしくは弊社のような通関業者が立ち会います。

なおサンプリング(採取)は税関の検査場で行われます。

e.検査実施

サンプリング(採取)した検体(商品)は検査機関へ持ち込まれ、速やかに検査されます。
検査結果がでるまで数日かかりますので、余裕を持って取り組みましょう。
検査結果は《試験検査証明書》として検査機関より発行されます。

f.食品等輸入届出

検査結果に問題が無ければ、食品等輸入届出に《試験検査証明書》及び必要書類を添付して厚生労働省に届け出をします。

g.済証発行

厚生労働省の審査が完了し、問題なければ《済証》が発行されます。

h.郵便局に済証を提出

メール等で郵便局に《済証》を提出します。
私たちが対応する作業はこれで完了です。
あとは郵便局が輸入通関を進めてくれます。

 7.ご提供サービスについて 

弊社にご依頼をいただいた際のサービス内容と料金についてご案内いたします。

■規格検査(自主検査)が不要な素材の場合

✍サービス内容について

  • 食品等輸入届出
  • その他、通関に必要な作業

✍対応地区

東京国際郵便局は通常対応が可能です。
他の国際交換局については要相談になります。

✍料金について

(例)マグカップ(ステンレス製)x3種類(A,B,C)
A,Bは同じ工場で作られたデザインが異なるもの
Cは別の工場で作られたもの

ご請求項目 単位 単価
(円)
金額
(円)
税区分 備考
取扱料 1 15,000 15,000 課税
食品等輸入届出
基本料
2 申請書 5,000 10,000 免税 1申請7品種まで
製造工場毎に申請書を分ける必要があります
食品等輸入届出
1品種毎
3 品種 5,000 15,000 免税
小計 40,000
消費税 1,500
合計 41,500

※上記は2026年2月時点での1例ですので、詳しくはお問い合わせください。

■規格検査(自主検査)が必要な素材の場合

✍サービス内容について

  • 国際郵便局の担当者と直接連絡を取り、連携します。
  • 見本持出許可申請の手配
  • 税関とのスケジュール調整
  • 検査機関の選定及び、国際郵便局への出張手配
  • 国際郵便局でのサンプリング(採取)立会
  • 食品等輸入届出
  • その他、通関に必要な作業

✍対応地区

東京国際郵便局のみのご対応となります。

✍料金について

(例)マグカップ(陶器製)x3種類(A,B,C)
A,Bは同じ工場で作られたデザインが異なるもの
Cは別の工場で作られたもの

ご請求項目 単位 単価
(円)
金額
(円)
税区分 備考
取扱料 1 15,000 15,000 課税
食品等輸入届出
基本料
2 申請書 5,000 10,000 免税 1申請7品種まで
製造工場毎に申請書を分ける必要があります
食品等輸入届出
1品種毎
3 品種 5,000 15,000 免税
見本持出許可申請料 1 申請 5,000 5,000 免税
自主検査料 3 検体 12,000 36,000 免税 検査機関費用 
※製品の材質によって費用が変わります。
サンプリング(採取)手数料 1 検体 4,300 4,300 免税 検査機関費用
証明書発行手数料 3 1,000 3,000 課税 検査機関費用
出張料 1 50,000 50,000 課税 東京国際郵便局 江東区新砂
小計 138,300
消費税 6,800
合計 145,100

※上記は2026年2月時点での1例ですので、詳しくはお問い合わせください。

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 8.まとめ 

海外のショップからインターネットで購入した際に、こちらの意図とは関係なくEMSで送られてくることがあります。

このような場合、自身で対応するにはかなりの専門知識が必要になります。

また、実際に郵便局へ赴く必要もあり、貿易初心者にはハードルの高い作業だと思います。
※弊社にも多数お問い合わせをいただいておりますが、ほとんどの方が途中で頓挫しています。

それなりに費用が発生するので、自分で解決したい気持ちもわかります。

しかし時間と手間、専門知識を考慮しますと、速やかに通関業者へご相談いただくのが、結果的に一番コストパフォーマンスが良いと思います。

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