航空の輸入貨物における国内配送(納品)について

夜間のトラック


通関が完了した後の貨物をどのように希望の納品先まで手配すればよいのか?

そのような心配をされている輸入者様もいらっしゃるかもしれません。

ここではお客様の大切な貨物をお届けする国内配送方法とそれぞれのメリット・デメリット及び確認事項について解説します。

 1.運送の種類 

世の中には多種多様の国内運送方法があります。

例えば、チャーター、混載、宅配、国内航空輸送、フェリー、貨物列車etc

数えたらキリがないですが・・・

ここでは航空による輸入貨物の代表的な運送方法「チャーター便」「混載便」「宅配便」について詳しく解説していきます。

 2.チャーター便とは 

チャーター便とはトラック1台を貸し切り、お客様の貨物のみを積載し発送する方法です。

✍車種

航空輸入貨物の輸送に使用する代表的な車種は下記の通りです。

必要に応じて選定します。

車種 特徴
2トン車 箱タイプ・ウイングタイプと平台タイプがあります。
4トン車 箱タイプ・ウイングタイプと平台タイプがあります。
10トン車 箱タイプ・ウイングタイプと平台タイプがあります。
トレーラー トラクタ(けん引車)とトレーラ(荷台)で構成され、大型の貨物を輸送する際に使用します。
低床トレーラー 荷台部分が通常のトラックよりも低く作られており、高さのある貨物を輸送する際に使用します。
ユニック車 クレーンがついており、荷下ろしが容易に行えます。
ゲート車 車両後部にパワーゲート(荷物を上げ下げする装置)を備えており、荷下ろしが容易に行えます。
保冷車 冷凍、冷蔵、保温の温度設定が可能。温度管理が必要な食材や植物、薬品などに使用されます。

※このほかにも多種多様な車両があります。

2トン、4トン、10トンの積載量の参考はこちら

✍チャーター便のメリット

  • 納品時間の指定ができます。
  • ドライバーと直接コンタクトが取ることができます。
  • 他社の貨物の影響を受けません。
  • 助手を付けて、施設内まで運び入れるアレンジが可能です。

✍チャーター便のデメリット

  • 混載便に比べコストが高いです。
  • キャンセルした場合、キャンセル料金が発生します。
  • 事前に予約が必要です。
  • 当日配送、遠方の場合は高速代が実費発生します。
  • 車上渡しのため、荷受けの際にはフォークリフトか、荷下ろし要員が必要になります。

 3.混載便とは 

混載便とは混載業者が様々な小口貨物を集めて、各方面毎にまとめて発送する方法です。

✍車種

車種は混載業者が必要に応じて選定します。

長距離を走る際には大型車(10トン)で走り、最終的な納品の際には小回りの利く2トン車や軽車両を選定するケースが多いです。

✍料金

料金は重量と輸送距離によって変わります。

重量は実重量と容積重量(ボリュームウェイト(V/W)とも呼びます)があり、より重いほうが採用されます。

実重量は実際の貨物の重量です。航空輸送の場合、AWBを参考にします。

容積重量は計算式で導き出します。

縦m x 横m x 高さm x 280=容積重量

※参考 例えば1m3(100㎝ x 100cm x 100cm)の場合、280.0kgとして扱われます。

✍混載便のメリット

  • チャーター便に比べコストが安いです。
  • 事前の予約は不要です。
    ※カット時間に間に合わないと集荷は翌日になります。

✍混載便のデメリット

  • 納品時間の指定ができません。
  • ドライバーと直接コンタクトはとれません。
  • 物量により納期が遅れることがあります。
  • 1度に発送できる物量に限りがあります。
    ※縦・横・高さが100cmのパレットが2枚程度(V/W約560.0kg)まで
  • 車上渡しのため、荷受けの際にはフォークリフトか、荷下ろし要員が必要になります。
  • 個人宅への配送ができません。

 4.宅配便とは 

混載便の一種で、ご存じヤマト運輸や佐川急便のサービスを使用し発送する方法です。

✍宅配便のメリット

  • 伝票番号を基にHPやインターネット等から簡単に貨物追跡ができます。
  • 不在の際の再配達が容易です。
  • 個人宅に配送が可能です。

✍宅配便のデメリット

  • 物量が多くなると割高になります。
  • 1個当たりの貨物のサイズや重量の規定が通常の混載便よりも厳密です。
    少しのサイズ超過で料金レンジが上がります。

✍宅配便手配が可能な貨物規格の一例

■一般貨物
 縦・横・高さの合計が160cm以内かつ重さが30kg以内

■保冷貨物
 縦・横・高さの合計が120cm以内かつ重さが15kg以内

 5.まとめ 

上記の通りチャーター便、混載便、宅配便にはそれぞれメリット・デメリットがあります。

チャーター便の場合、配送を担当するドライバーの連絡先情報を入手可能なので、納期等が決まっていて配送状況をダイレクトに確認したい時などにお勧めです。

ただし飛行機の遅延などで予約していた時間に貨物を配送業者に渡せない場合、キャンセル料金(基本的に満額請求)が発生してしまいますので注意が必要です。

尚、基本的には車上渡しですので、納品先でフォークリフト等の取り降ろしのための機材が必要です。

機材が無い場合は現場で人員を集めたり、ドライバーの補助として助手を付けるなどの手配が必要となります。

費用はかかりますが、様々なアレンジができるのが特徴です。

混載便の場合、ピンポイントで時間の指定はできませんが、事前予約無しで手配が可能で、何よりチャータ―便に比べコストを抑えることができるので配送を急いでいない時にお勧めです。

ただし混載便の場合(宅配便を除く)一般家庭の配達は行っていないので注意が必要です。

費用が安い分、融通がききません。

継続するような商材の場合は、一度体系を構築できれば非常に有効な輸送手段と言えます。

宅配便の場合、手配はお手軽ですが、やはり1個あたりの送料は混載便にくらべて割高です。

しかし、時間指定や保冷、再配達などチャーターや混載便にない機能を備えています。

商談で必要な急ぎの貨物などに使用されることが多いです。

弊社では、衣料品や機械類、温度管理が必要な生鮮食料品や冷凍食品等、多種多様な商品の配送実績を基にお客様に最適のトラックをご案内させていただきます。

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