380(サンパーマル)、381(サンパーイチ)通関方法

米軍基地

輸出・輸入の際に必ず税関へ申告が必要になります。

その種類は様々ですが、なかでも特殊な在日米軍に関する貨物の通関、380(サンパーマル)・381(サンパーイチ)について解説します。

特別な書式、納品の際のトラックなど気をつけなければならない点がいくつかあります。

 1.背景 

✍日米地位協定

1960年1月19日に日本とアメリカ合衆国との間で日米地位協定(※1)が締結されました。
※1:日本国とアメリカ合衆国との間の相互協力及び安全保障条約第6条に基づく施設及び区域並びに日本国における合衆国軍隊の地位に関する協定

この条約により、米軍は極東の平和と安全活動をするために、日本の領土内に駐留(在日米軍)することができます。

さらに、特定の物品については関税その他の課徴金を課さない、と規定されています。

参考:https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/usa/sfa/kyoutei/pdfs/11.pdf

この特定の物品を関税その他の課徴金を課さないように日本国内に輸入するための手続きを380(サンパーマル)通関・381(サンパーイチ)通関と呼びます。

✍米軍基地とは

日本には多くの米軍基地があります。

横須賀基地、厚木基地、岩国基地、佐世保基地、横田基地、三沢基地、嘉手納基地、キャンプ座間など。

この基地の中には、アメリカ軍人、軍属、その家族が住んでおり、その人数は9万人以上に上ります。

そのため、基地内は軍事設備だけでなく、その家族が生活できるように病院やレストラン、ショッピングストアなどがあり、一つの街になっています。

 2.380・381通関 

上記のように、米軍基地内には生活圏が構築されており、様々なものが運び込まれています。

特にアメリカからの品物は380・381を使用して輸入されることが多いです。

380・381を使用して輸入した場合、関税その他の課徴金は課せられないという税制上のメリットがあります。

弊社の実績でも、建材・消化器・医療機器など多岐にわたります。

✍380(サンパーマル)通関

380通関は「アメリカ軍、軍人やその家族、米軍の公認の調達機関」などの軍の関係者が免税で貨物を輸入するために行う通関方法となります。

輸入申告の際に《免税物品輸出入申告書(USFJ 380)》という専用のフォームを使用する為、フォーム名の380を取って380(サンパーマル)通関と呼ばれています。

380の場合は商品名と数量を記載します。

HSコードの確認は不要で、関税の計算もありません。

❏免税物品輸出入申告書

アメリカ軍関係者が免税で貨物を輸入する場合には認証官のサインが入った《免税物品輸出入申告書(2部)》の原本を事前に入手してください。

この書類は米軍の輸入担当者から入手する書類になります。

参考:免税物品輸出入申告書(税関様式 F-1040)

✍381(サンパーイチ)通関

381通関は「米軍関係者以外の人」が、米軍専用に供するために輸入するものとして米軍の官憲によって証明されたものを免税で輸入するための通関方法となります。

輸入申告の際に《軍納物品輸出入申告書(USFJ 381)》という専用のフォームを使用する為、フォーム名の381を取って381(サンパーイチ)通関と呼ばれています。

関税・消費税の納税は発生しませんが、HSコードの確認と関税・消費税金額の計算が必要になるため、380より手間がかかります。

❏軍納物品輸出入申告書

アメリカ軍関係者が免税で貨物を輸入する場合には認証官のサインが入った《軍納物品輸出入申告書(2部)》の原本を事前に入手してください。

この書類は米軍の輸入担当者から入手する書類になります。

参考:軍納物品輸出入申告書(税関様式 F-1050)

 3.輸入通関「税関申告」 

✍必要書類

書類名 書類作成者等
各種物品輸出入申告書 原本2部。
商品カタログや写真 形状や材質が分かる資料。
インボイス 輸出者が作成。
パッキングリスト 輸出者が作成。
AIR WAYBILL 航空輸送の場合、海外フォワダーが発行。AWBとも言う。
SEA WAYBILL 海上輸送の場合、海外フォワダーが発行。
ARRIVAL NOTICE 海上輸送の場合、輸送船が到着する直前に日本の船会社が発行。

✍輸入申告

上記の書類をもとに各種物品輸出入申告書を作成し、必要書類を添付して税関へ申告します。

税関の許可が降りましたら、次は納品になります。

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 4.納品について 

米軍基地への納品は注意が必要です。

通常の納品のようにトラックで向かっても米軍基地内へは入れません。

下記の手順が必要になります。

✍事前申請

事前申請は基地内の荷受人を通じて、米軍の管轄部署に対して申請します。

申請に必要な要件

  • ドライバー氏名
  • 生年月日
  • 現住所
  • 本籍住所
  • 車番
  • 会社名

✍必要書類

納品時に次の書類が必要です。

書類名 書類作成者等
運転免許証 原本。
免許取得時の暗証番号 4桁。2種類。
車検証 原本。
自賠責保険証明書 原本。
任意保険証明書 原本またはコピー。

注意!!
上記内容は、弊社でトラックを手配する際に必要な要件です。基地や担当者で変更になる可能性がありますのでご注意ください。

米軍基地への納品は複雑な条件があり、ノウハウが必要になります。

弊社ではノウハウをもった運送会社と提携しておりますので、納品が必要な際にはお気軽にお問い合わせください。

 5.まとめ 

日本に約130か所存在する米軍基地への輸入はかなり特殊な通関となります。

米軍関係貨物の輸入をご検討されている輸入者様や通関代理店様、また通関を伴わない米軍基地内への納品を検討されている方も、お気軽にご相談ください。

 6.よくあるご質問 

Q 380(サンパーマル)通関と381(サンパーイチ)通関の主な違いは何ですか?

輸入する「主体」に違いがあります。380通関は米軍、軍人やその家族、米軍公認の調達機関など「軍の関係者」が自ら輸入する場合の通関です。一方、381通関は「米軍関係者以外の民間企業など」が、米軍専用に納品する目的で輸入する場合に利用される通関方法です。

Q 380・381通関を利用するメリットは何ですか?

日米地位協定に基づき、本来であれば輸入時に発生する関税や消費税などの課徴金が「免除(免税)」となるという大きな税制上のメリットがあります。

Q 380通関を行う場合、品目ごとのHSコード(税番)の調査は必要ですか?

いいえ、不要です。380通関の場合は商品名と数量を申告するため、HSコードの特定や関税額の計算は必要ありません。

Q 381通関は380通関と同じくらい簡単に手続きできますか?

免税になる点は同じですが、381通関では免税であっても「HSコード(税番)の確認」と「本来発生する関税・消費税額の計算」が必要となります。そのため、380通関よりも専門知識が必要で、手続きに手間がかかります。

Q 米軍関係の免税通関を行うために、事前に米軍側から入手すべき特別な書類はありますか?

はい。380通関の場合は「免税物品輸出入申告書(USFJ 380)」、381通関の場合は「軍納物品輸出入申告書(USFJ 381)」が必要です。いずれも米軍の輸入担当者から、認証官のサインが入った【原本2部】を事前に取得してください。

Q USFJ専用フォーム以外に、税関への輸入申告で用意する書類は何ですか?

通常の輸入手続きと同様に、インボイス、パッキングリスト、B/L(またはAWB)、アライバルノティス(海上輸送の場合)が必要です。さらに、税関への説明のために商品の形状や材質が分かる「商品カタログや写真」もご用意ください。

Q 輸入許可が下りた後、手配した一般的なトラックでそのまま米軍基地へ納品に行けますか?

いいえ、通常の施設のようにそのまま入場することはできません。事前に基地内の荷受人(担当者)を通じて、米軍の管轄部署へ「事前申請」を行い、許可を得る必要があります。

Q 米軍基地へ入場するための事前申請には、どのような情報が必要ですか?

入場するトラックドライバーの「氏名、生年月日、現住所、本籍住所」のほか、「車番(車両ナンバー)」と「運送会社名」の提出が求められます。

Q 納品当日、ドライバーが基地のゲートで提示しなければならない書類は何ですか?

運転免許証(原本)と免許取得時に設定した4桁の暗証番号(2種類)のほか、トラックの車検証(原本)、自賠責保険証明書(原本)、任意保険証明書(原本またはコピー)などが必要です。※基地や担当者によって要件が変わる場合があるため注意が必要です。

Q 当社は米軍関連貨物の取り扱いが初めてです。通関から基地への納品まで一貫してお願いできますか?

はい、安心してお任せください。弊社では建材・消火器・医療機器など380・381通関の豊富な実績がございます。また、特殊なノウハウが必要な「米軍基地への配送」についても、対応可能な提携運送会社を手配いたしますので、まずは一度ご相談ください。

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