冷感タオルの輸入方法

温暖化の影響で年々暑くなってきている夏、総務省消防庁は2021年7月13日に、同年7月5日から7月11日までの1週間における熱中症による救急搬送人員数が2,568人(速報値)であることを発表しました。

消防庁が確認している今年の累計人員数は9,939人(速報値)となっています。

なお前年2020年の同時期における熱中症による救急搬送人員数は903人(確定値)で、今回週の人員数はそれと比べると2.8倍ほど多くなっています。

気温上昇率が大きい北半球の中緯度に位置する日本は影響を受けやすく、この100年で1.2℃暑くなっています。

特に東京などの大都市はヒートアイランド現象による気温上昇により平均気温がこの100 年あたりで3.3℃上昇しています。

そこで、昨今の暑い夏を乗り切るためのアイテム「冷感タオル」の輸入方法を解説します。

 1.冷感タオルの種類 

ここでは下記の冷感タオルを想定して解説していきます。

1.濡らして使用する「気化熱タイプ」

❏使用方法

  1. タオルを完全に水に濡らす
  2. 水が滴らない程度に絞る
  3. 力を入れて数回振る

❏特徴

気化熱を利用するタイプの冷感タオルです。

長時間使用するには、たっぷり保水し、ゆっくり蒸発することが条件になります。

長時間使用できるタイプは、使われている素材や技術も特殊なので効果になります。

低価格のものは使用できる時間は短い傾向にあります。

素材はナイロンやポリエステルが多いです。

2.濡らさずに使用する「接触冷感タイプ」

❏特徴

熱伝導率・熱拡散率が高い素材によって、そのままの状態で触れた部分がひんやりと感じられます。

素材はレーヨンやキュプラが多いです。

 2.事前に確認すること 

冷感タオルを輸入する際のコスト計算で特に気にしなければならない部分は、関税と輸送費です。

関税に関しては、材質によって変化します。※4.輸入通関「税関申告」で解説します。

輸送費用ですが、冷感タオルは、軽くてボリュームがあります。

このような特徴の商品は輸送費用算出で特に注意が必要です。

容積重量の計算:(例)100cm x 100cm x 100cm=1M3

・海上輸送の場合:1M3=1,000kg
 ※最小単位1M3なので、それ以下は1M3で計算されます。

・航空輸送の場合:100cm x 100cm x 100cm ÷ 6,000=166.667kg
 ※容積を6,000で割った数値が容積重量になります。
 ※国際宅急便の場合は、5,000で割ることがありますので注意が必要です。

実重量と容積重量を比べ、重い方が採用されます。

実重量で計算していると、予想以上に運賃がかかる場合がありますので、必ず容積重量と比較しましょう。

 3.輸入通関に必要な書類 

輸入通関に必要な書類は下記のとおりです。

  • 商品カタログや写真(材質などがわかる資料)
  • インボイス・パッキングリスト:輸出者が作成
  • AIR WAYBILL(AWB):航空の場合。現地フォワダーが発行
  • SEA WAYBILL:海上の場合。現地フォワダーが発行
  • ARRIVAL NOTICE:海上の場合。船到着直前に日本の船会社が発行

 4.輸入通関「税関申告」 

HSコード及び関税は製品の材質によって変わります。

使用用途はHSコード選定に影響しません。

✍HSコード及び関税 ※2021年4月

❏タオル(綿製、テリータオル地):6302.60-000

・基本:9%
・WTO:7.4%
・特恵GSP:5.92%
・EPA:無税

❏タオル(綿製):6302.91-000

・基本:9%
・WTO:7.4%
・特恵GSP:5.92%
・EPA:無税

❏タオル(人造繊維製、不織布):6302.93-010

・基本:6.4%
・WTO:5.3%
・特恵GSP:無税
・EPA:無税

❏タオル(人造繊維製、その他):6302.93-090

・基本:6.4%
・WTO:5.3%
・特恵GSP:4.24%
・EPA:無税

❏タオル(亜麻製):6302.99-100

・基本:9.6%
・WTO:7.9%
・特恵GSP:6.42%
・EPA:無税

❏タオル(上記以外の繊維):6302.99-900

・基本:6.4%
・WTO:5.3%
・特恵GSP:4.24%
・EPA:無税

✍輸入申告

『3.輸入通関に必要な書類』をもとに輸入申告書を作成し、必要書類を添付して税関に申告します。

審査が終了し輸入関税・消費税を納税すると輸入許可となり貨物を引き取ることができます。

✍補足:人造繊維について

HSコード選定の要素となる人造繊維は非常に種類が多いです。

下記一覧は人造繊維と呼ばれる素材です。

・レーヨン(再生人造繊維) ・キュプラ(再生人造繊維)
・アセテート(半合成繊維) ・ナイロン(合成繊維)
・ポリアミド(合成繊維) ・ポリエステル(合成繊維)
・ポリウレタン(合成繊維) ・ポリプロピレン(合成繊維)

 5.まとめ 

冷感タオルは素材によってHSコードが変わります。

使い方でHSコードは変わりませんが、タオルという形状が大前提となります。

シーツなどのHSコードは異なりますのでご注意ください。

エコの観点からも需要の多い商材だと思います。

原産国によっては関税が無税になることもありますので、商品選びは慎重に行いましょう。

 お問い合わせはこちら 

些細なことでも構いません。
お気軽にお問い合わせください。